3:鍵山雛篇

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主人公が幻想入り? 3rd story 雛
魔法の森付近の川辺にて
主人公「あれ? あそこにいるの誰だろう……」
幻想郷にも大分慣れた頃、一人で散歩していると見覚えのない人影が見えた。
赤いからゴシック服とは言えないけど、赤いドレスのような服を着た女の子が足を川の水につけてちゃぷちゃぷと遊んでいる。
やっぱり、妖怪とかそういう類の人だろうか?
そんな、元の世界からは想像できない事にも大分慣れてきたな。
主人公「あの〜、すみませ〜ん」
雛 「っ!?」
声を掛けて近づくと、少し驚いたそぶりを見せて慌てて川から足を出して。
ブーツを抱えて、森の中へと駆け出してしまった。
主人公「あら、何か悪い事しちゃったかな」
何か彼女にしたのだろうか? 
ん〜、考えても分からない。そもそも初対面だし……。
突然避けられて、少しショックを受けながらも洩矢神社に帰ると
早苗 「おかえりなさい〜」
境内の掃き掃除をしている早苗さんが出迎えてくれた。
主人公「ただいま〜」
早苗 「大分幻想郷にもなれましたか?」
主人公「はい、まだ分からない事も多いですけどね」
そこまで言って今日の出来事を思い出した。
主人公「そういえば……今日、誰かに避けられたんですけど……」
早苗 「避けられた? 幻想郷にそんな人あまり居ないと思いますけどね〜」
ほうきにあごを乗せて考える仕草をする早苗さん。
なんか、様になるな〜と思いつつ。
主人公「赤いドレス? みたいな服を着てて、頭にも大きなリボンがついてました」
早苗 「あ〜」
主人公「知り合い?」
早苗 「はい、多分雛さんかな。赤いドレスで大きなリボンと言ったら雛さんくらいしか思い出せませんし」
主人公「雛さん?」
早苗 「はい、鍵山雛さんです。厄神さまですよ」
主人公「厄神?」
えっと、あまり関わると殺されちゃったりするのかな……?
早苗 「厄神といっても疫病神とは違いますからね」
僕の心を呼んだかのような返答をされて
主人公「えっ? 違うの?」
早苗 「違いますよ。雛さんは人間の不幸を集めて神様に渡す役割の人です」
主人公「つまり?」
早苗 「人間が不幸にならないように厄を集めてくれてるんですよ」
それって人間の不幸を取り除いてくれてる……。いいひとじゃん。
一瞬でも悪い人とか考えたのを謝りたい。
早苗 「それに、にとりさんと同じで人間が大好きみたいですよ?」
主人公「じゃあ、なんで逃げちゃったんだろう」
早苗 「さぁ……、照れちゃったんじゃないんですか?」
テヘ、といって舌を出す早苗さん。
本当にそうだといいけど。僕にはあからさまに避けて見えたんだよなぁ。
早苗 「さて、お掃除も終わったし。晩御飯の準備しなきゃ」
主人公「あ、僕も手伝うよ」
早苗 「いいんですか?」
主人公「うん」
せめてご飯の準備くらいしないとね。本当に自宅警備員になってしまう。

//場面切り替え//


翌日
主人公「気になって来てしまった……」
昨日雛さんを見かけた場所へとやってきた。
主人公「確かここに……」
雛さんが腰掛けてたよな……。
靴を脱いで同じ場所に腰掛けて同じように足をちゃぷちゃぷと遊ばせる。
そういえばこの川の近くににとりさん住んでるんだよなぁ。
泳いでたりするのかな。
雛 「あっ……」
後ろから声が聞こえて振り向くと
主人公「どうも、こんにちは」
雛さんがいた。
雛 「こんにちは」
今日は挨拶を返してくれた。
やっぱり昨日は何か急ぎの用事でもあったのだろう。なんて少し安心していると雛 「では、私は……」
そう言ってそそくさとその場から立ち去ってしまう。
主人公「あ、まっ……」
待ってと言おうとしたが、足は川の中。靴を履いてから追いかけても追いつけなさそうだなぁ。
むしろ、川沿いじゃないと迷いそう。魔法の森だし……。
主人公「はぁ……。どうしてだろう」
ゆっくりと川から上がり、足を軽く乾かし靴を履いて川辺を歩いていく。
主人公「ん〜」
空も青く晴れ、空気もきれい。水も透き通って、気持ちいい。
唯一の文句の付け所は、僕の心が晴れ渡らない事だ。
はぁ、どうしたもんかな……。
にとり「どうしたんだ? 人間」
川のほうから声が聞こえたのでそっちへと振り返ると
主人公「あ、にとりさん。こんにちは」
にとり「こんにちはだぞ、人間」
川で泳いでいたのか、すいすいと僕の元へと泳いできた。
にとり「浮かない顔をしてるな? なにかあったのか?」
人懐っこい顔で見つめてくる。諏訪子さんとオーラが似てるかも……。
主人公「いえ、ちょっと気になることがありまして……」
にとり「私でよければ相談に乗るぞ」
用事もないし、一人でいるのも寂しいので素直に言葉に甘える事にしよう。
その場に腰を下ろして、にとりさんと目線を近づける。
主人公「じゃあいいですか?」
にとり「おう、どんとこ〜い」
川の流れに流されないように、器用立ち泳ぎをしながら頷いた。
主人公「昨日ですね、鍵山雛さんに会ってお話をしようとしたんですが、どうやら避けられてるみたいで……」
にとり「雛かぁ〜。それは仕方ないね」
主人公「仕方ない?」
にとり「雛が厄神っていうのは知ってる?」
主人公「はい、人間の厄を集めてくれてるんですよね」
にとり「そうそう、で、雛はその集めた厄をどうしてると思う?」
主人公「神様に渡してるんだっけ?」
にとり「そう、でも神様に厄を渡すまでは雛が厄を持っていないといけない」
にとり「雛自体はその厄の被害を受ける事は無いが、雛の近くにいる人にはその厄の被害を受けてしまうんだ」
つまり、雛さんの近くにいると厄が付くってことか……。
僕を避けてたのは、厄を移さないため?
にとり「幻想郷は妖怪や神様とか特別な力を持っている人が多いから、雛の厄は効かなことが多いんだが」
にとり「お前は普通の人間だから、厄が移っちゃうと思ったんだろう」
主人公「そっか。雛さんって優しいんだね」
にとり「あぁ、雛も人間が好きだからなっ」
にとりさんが自分のことのように雛さんのことを自慢しているを見て、ちょっとだけ心が温かくなった気がした。
主人公「にとりさん、ありがと。雛さんのことを教えてくれて」
にとり「気にすんなよっ、私も人間が好きだからな。また遊びに来いよな〜」
主人公「はい、また来ますね〜」
再び泳ぎに戻ったにとりさんを見届けると。さっきまで感じていた寂しさはなくなっていて。
雛さんに直接関わらずに、お話をする方法がないかと探していた。

//場面切り替え//

雛 「にとり〜?」
川辺に近づいて。すいすいと泳いでいるにとりさんに声を掛ける。
にとり「お、雛〜。どうしたんだ?」
雛 「さっき人間の男の人と話してたでしょ?」
にとり「ああ、良いやつだぞ、あいつ」
雛 「そうなの? 私嫌われてなかった?」
せっかく話しかけてくれたのに、あんな態度で返してしまって嫌われてしまってもおかしくない。
にとり「逆だぞ?」
雛 「えっ?」
思わず変な声が出てしまった。逆? 嫌われてるんじゃなくて?
にとり「雛にきらわれてるのかなって、相談されてたんだよ」
雛 「そんな、嫌いになるなんて」
にとり「だから、言っておいたぞ。雛は人間大好きだってな」
雛 「そう。ありがとね。にとり」
にとりへと笑いかけると
にとり「あぁ」
にとりも私へと微笑み返してくれた。

//場面切り替え//

お風呂から出て、もう寝るだけになった頃。
女の人に手紙なんて書いたことがなかったので、これでいいのかな〜と書いては消してを繰り返して
主人公「よし、これで完成っと」
ようやく完成した。
先ほど早苗さんからもらった便箋に名前を書いて封をする。
手紙なら直接関わらないし、自分の気持ちを文章にして表せる。
これならば問題ないだろう。
主人公「問題は、雛さんが返事をくれるかどうかだ」
そればかりは自分ではどうしようもないな。
主人公「ん〜」
伸びをして部屋の天井を仰ぎ見た。
返事、くれるといいな。

//場面切り替え//

翌朝、いつもの川辺に行くと雛さんの姿はなく。
仕方がないので、小石で風に飛ばされないようにして置いておく。
更に翌日、川辺に行くと僕のものではない手紙が置いてあった。
主人公「やった」
思わず頬が緩んだのが分かった。
ラブレターをもらった男子のように軽い足取りで神社へと帰った。
その様子を、遠くの木陰から
雛 「よかった。受け取ってもらえて」
身を隠すようにして遠くから見守っていた。

//場面切り替え//

家に帰ってすぐに部屋に戻ると破かないように慎重に封を開けて中身を見る。
手紙の内容は。僕のことを嫌っているわけではなくて。
むしろもっと仲良くなりたい。でも、直接会うことはできないから文通をしませんか? とのこと
僕はペンを取りすぐに返事を書き始めた。
その内容はもちろん決まっていた。

//場面切り替え//

それから僕たちは毎日文通を繰り返した。
何通の手紙を書いたか忘れた頃。
主人公「ん〜、風邪かなぁ」
幻想郷にも四季があるらしく、最近は少し肌寒い。
暖かくして寝ようかな。
すっかりと定番となった川辺に行き手紙を置いておく。
内容は特に意味のない日常の話だ。昨日の夕飯とか、なにをしたのかとか、その程度だ。
それでも、そんな下らないことも楽しい。
どんな返事が来るのかなと、楽しみにしながら神社へと戻った。

//場面切り替え//

その翌日も、その翌日も風邪が治ることはなく。それどころかどんどんと悪化していた。
早苗 「ほら、お布団に横になっていてください」
主人公「で、でも……」
雛に手紙を届けなきゃ……。
早苗 「雛さんへの手紙なら私が届けておいてあげますから」
主人公「えっ?」
早苗さんに話したことないのに何で知っているんだろう。
早苗 「そんなの、行動を見てればすぐに分かりますよ」
どうやら早苗さんの前での隠し事は無駄らしい。

//場面切り替え//

雛さんの家まで行ってドアをノックしながら
早苗 「雛さんいますか〜?」
雛 「あ、はい。早苗さんじゃないですか、どうかしましたか?」
すぐに雛さんが出てきて
雛 「どうぞ、あがってください」
早苗 「おじゃましま〜す」
家の中へと上がり。
早苗 「これ、お届け物です」
手紙を雛さんに手渡すと
雛 「あれ? ○○はどうしたんですか?」
早苗 「どうやら風邪を引いてしまったみたいで……」
○○さんのことを呼び捨てにしているのが少し気になる。何故だろう?
きっと、何通も、何十通も手紙をやり取りしているのだろうからおかしくは無いのに……。
雛 「風邪……ですか」
雛さんの表情が一気に暗くなったのが分かった。
早苗 「大丈夫ですよ。少し熱が出てるだけですぐに治りますよ」
私は笑顔を作って雛さんにそう言った。
雛 「そうだよね。うん、早苗さんちょっと待っててくれる?」
雛さんが椅子を引いてくれたので
早苗 「ありがとうございます」
椅子に腰掛ける。
雛 「今、お茶を出すわね」
慣れた手つきで台所に立ち、お茶を持ってきてくれた。
雛 「はい、どうぞ。熱いから気をつけてくださいね」
お茶とお茶菓子を机の前に置いてくれた。
早苗 「ありがとうございます」
雛 「お返事書くから少し待っててね」
早苗 「はい」
封を開けて中身を読み始める雛さん。あまり見すぎるのも悪いかなと思い、お茶を頂くことにした。
雛 「ふふっ」
時折漏れる雛さんの笑い声。
私はこんなにも幸せそうな雛さんを見た事がない。元々気さくで良い人だけれど、少し影があるように感じていたから。
○○さんは、雛さんの影を取り除けるんだな。少し嫉妬しちゃうかも。私よりも信仰を集めるのに向いてるんじゃないのかな。
お茶がなくなる頃に手紙を書き終えた雛さん。
雛 「お待たせしてすみません」
早苗 「いえ、お茶美味しかったです」
雛 「ありがと」
手紙を受け取り、外へ出ると外は茜色に染まっていて。少し寒い風が私の体を撫でていく。
雛 「今日はありがと、早苗さんも風邪を引かないように気をつけてね」
早苗 「はい、雛さんも」
挨拶をして別れる。
帰ったら……。すぐに○○さんへ手紙を渡そう。

//場面切り替え//

早苗 「ただいま帰りました〜」
神社へと帰ってくると、すぐに○○さんの部屋へと向かう。
早苗 「失礼しま〜す」
引き戸をゆっくりと開けて中に入る。
○○さんの顔を覗き込むと苦しそうな顔をして眠っていた。
悪夢でも見てるのかな……。
唯一私にできることは、この手紙を渡す事。枕元に手紙を置いて、額に乗せてあるタオルを取る。
熱を吸って熱くなっているタオルを水で冷やしてよく絞り。もう一度額の上へと乗せてあげる。
早苗 「明日には、良くなってるといいですね。雛さん、心配してましたよ」
それだけ言って部屋を後にした。

//場面切り替え//

更に数日後
早苗 「失礼します」
○○さんの部屋に入り
早苗 「調子はどうですか?」
主人公「う〜ん、相変わらず最悪だよ。ははは」
参ったなぁ、というように自嘲気味に笑う。
主人公「今日も、お願いしても……いいかな?」
枕元には手紙が置いてあった。
早苗 「はい、じゃあ行ってきますね」
主人公「よろしく」
手紙を取り、すっかりと慣れた雛さんの家への道を歩き出す。
○○さんの治らない病気。
……病気なのかすら怪しい。少しずつ悪化しているのは目に見えて分かる。
原因は……ひょっとしたら。

//場面切り替え//

早苗 「こんにちは〜」
雛 「こんにちは」
雛さんも薄々と気付いているのだろうか?
早苗 「これ、お手紙です」
いつものように手紙を差し出し。お茶を準備される。
前のように手紙を読んでいても笑顔は見えない。
手紙の内容はわからないけど、きっと雛さんを悲しませるような内容では無いのだろう。
雛 「早苗さん」
いつもよりも低いトーンで雛さんが話しかけてきた。
雛さんの便箋に返事は書かれていない。
早苗 「はい」
私は、乾いた返事しかできなかった。心臓がバクバクと鳴っている。
雛 「○○に会いに行ってもいいですか?」
早苗 「なぜですか?」
聞きたくない返事が返ってくるのが容易に想像できた。
雛 「○○の病気は、病気じゃないのかもしれません」
少し間を空けて……。
雛 「だって、原因は私かもしれませんから」

//場面切り替え//

雛さんを神社へと招き入れて。
早苗 「ここです」
○○さんの部屋の前へと雛さんを連れて
早苗 「私は境内のお掃除をしてますから、御用の時は呼んでください」
そう言って私はその場から立ち去った。
私に二人の時間を邪魔する必要は無いから。

//場面切り替え//

(コンコン)
主人公「どうぞ〜」
僕が返事をすると
雛 「失礼します」
前に一度だけ聞いたことのある声……。
主人公「もしかして……、雛さん?」
体が重くて起き上げるのもだるい。
雛 「はい、さん付けるのやめてよ」
主人公「そうだね。でも、どうしたの?」
雛 「ごめんなさい」
突如謝られる。
主人公「えっ? どうしたの?」
謝られる心当たりは無い。雛さんは僕の横にゆっくりと腰掛けた。
数えるくらいにしか見たことの無い雛さんの顔。
整った顔立ちに、ドレスのような服がとても似合っているて、西洋人形のようだ。和室だから違和感があるけど。
でも、唯一つ疑問が……。
主人公「どうしてそんなに暗い顔をしてるの?」
雛 「ごめんなさい。○○が治らないのは……私のせいなの」
雛 「お手紙だから大丈夫と思っていたの。でも、少しずつ厄が手紙を通して伝わっていたみたいで……」
主人公「へぇ、そうだったんだ」
雛 「へぇ〜って、分かってるの? 治らないのよ?」
主人公「それってどうなるの?」
雛 「最悪死ぬ」
うわぁ、そりゃきついな。
そう言おうと思ったのに声が出なかった。
雛 「ごめんなさい。もう、会わないようにします。文通も……しません」
主人公「え?」
雛 「そうすれば……まだ希望はあるから」
希望は……か、治らない可能性もあるってことか。
雛 「さようなら、今まで楽しかったよ」
そう言って立ち上がろうとする雛。
主人公「待て」
雛を制して動きを止める。
ゆっくりと体を起こす。頭がくらくらするな。
雛 「寝てて、もっと調子悪くなっちゃうから」
寝かしつけようとする雛の手を握り
主人公「やっぱり可愛いね、雛」
雛 「っ!? ちょ、ちょっと急に何言い出すのよ」
主人公「ははっ、照れてる」
雛 「もう」
主人公「やめてよ。もう会わないとか、手紙書かないとか。寂しくて死ぬから」結局死ぬなら幸せに死にたいなぁ、とか思ったり。
死ぬとか演技でもないな。
雛 「でも、私と一緒に居たら。確実に死んじゃう」
ぎゅっと僕の手を握る力が強くなる。
主人公「でも、どうせ死ぬなら幸せなほうがいいし、もし治った代わりに雛と別れなきゃいけないなら意味ないかな」
雛 「えっ?」
主人公「熱でてるから丁度良いや」
雛の目を見つめながら
主人公「鍵山雛さん」
雛 「は、はいっ?」
主人公「好きです。今思えば一目見たときからだったのかな。一目惚れかも」
そうじゃなきゃ、普通はあんなに必死にならないもんな。
雛 「えっ、えっ?」
主人公「一世一代の告白。してみました」
雛 「えぇ〜っ!?」
主人公「あ〜、疲れた」
雛の手を離して再び布団へと倒れこむ。
主人公「手紙よりも自分の言葉で伝えたかったし」
まぁ、満足かな。
雛 「そう」
横になった俺の額に手を乗せてくれる。
ひんやりとした小さな手が気持ちいい。
主人公「雛の手、つめたいね」
雛 「○○のおでこが熱いのよ」
主人公「気持ちいいから。もう少し、このままでかな?」
雛 「うん」
なんか幸せかも。今なら死んでもいいかな、なんてね。
雛 「○○」
主人公「ん?」
雛 「ごめんね」
主人公「もう謝らなくていいよ。それよりも、もっと話をしたいな」
雛 「うん」
それから雛とたくさんの話をした。それは、手紙と大して変わらない下らない内容だけど。
実際に声で話すと、手紙よりも楽しくて、ずっとドキドキした。
雛は僕が眠るまで話をしてくれた。

//場面切り替え//

僕が目を覚ますと目の前に雛は居なくて。
早苗 「おはようございます」
主人公「おはよ、早苗さん」
早苗さんがお粥を準備して待っていてくれた。
早苗 「先ほど雛さんが帰りましたよ」
主人公「はい」
早苗 「やっぱり……」
ふと、早苗さんの表情が暗くなって……。
早苗 「やっぱり……病気じゃなかったんですね」
主人公「うん、そうみたい」
早苗 「あと、これ」
そう言って差し出されたのは見覚えのある便箋。
雛のものだ。僕はさっきよりも重くなった体を起こしてその手紙を受け取る。
早苗 「では、私は失礼しますね」
主人公「うん、ありがとう」
早苗さんが去ったのを確認してから手紙の封を開け、中身を読む。
主人公「は、ははっ。嘘だろ?」
目が文字をなぞっていく。言葉が上手く理解できない。
そのくせ心臓が五月蝿い。
こんなんじゃ、さっきまで一緒に話をしていたのが嘘みたいじゃないか。
それとも、本当に夢だったのかな。
そんなことないよね? だって覚えてるから。
雛の手のつめたさを、雛の声を、雛の笑顔も……。たった数時間だけど、確かに存在したんだ。
主人公「何度言わせるんだよな……全く」
これじゃあ僕の言葉の意味がないじゃないか。
雛に……返事聞いておけばよかったかなぁ……。
なんでさよならなんて言うんだよ。

//場面切り替え//

雛 「ごめんなさい」
家には帰る気分になれずに森の中をさまよう。
○○に聞こえていなくても謝る。
もう手遅れかもしれないけれど、少しでも長く生きていてほしい。
雛 「いっそ責めてくれればよかったのに」
責めてくれればこんなに悲しくならなかったのに……。
これじゃあ、あの時と変わらないな。
ううん、あのときより酷い。
雛 「はぁ」
ため息一つ。結局いつもの川辺に戻ってきてしまった。
ここに居ても手紙があるわけでも、○○が居るわけでもないのに。
でも、安心してしまう。○○と繋がっている気がするから。
にとり「お、雛じゃないか。 どうしたんだ?」
川辺にいたらしく私に気付いてにとりがやってきた。
雛 「うっ、ひっく……ぐすっ。うぅ、にとりぃ〜」
私は堪え切れなくてにとりに飛びついた。
にとり「わっ、ど、どうしたんだ?」

//場面切り替え//

(コンコン)
早苗 「起きてますか?」
返事がないので、寝ているのかなと思って引き戸を開ける。
しかし○○さんの姿は無くて。その代わりに脱いであまり時間の経っていない服と布団の上に便箋が置いてあった。
それを手に取り、読んでみる。
中身を読み終えてふう〜っとため息を吐いて。
早苗 「それを言われちゃうと私も困りますね……」
手紙の最後に書かれていた内容は『幻想郷では常識に囚われてはいけない』だった。
早苗 「がんばってくださいね。まぁ、何をしに行ったのかわかりませんが」
今の私に出来るのは、無事を祈って待つことだけみたいですね。

//場面切り替え//

主人公「はぁ、はぁっ」
立っているだけでもくらくらするな……。
でも、歩けない事もない……。
転ばないように上手にバランスをとりながらゆっくりと神社の階段を降りていく。
追いつかれたらどうしようと内心焦りながらも。進んでいく。冷えた空気がねっ熱っぽい体を冷やしてくれて心地良い。
目的の場所は、決まっている。もちろんあそこだ。雛ならきっとそこに居るはず。
主人公「あ〜畜生。足ががくがくしやがる」
思っていた以上に体が弱くなっているらしく。膝がガクガクと笑い始める。
両手で膝を叩いて叱り付け歩き始める。
主人公「でも、なんかゲームの主人公みたいで格好良くない?」
一人そんなことを呟いて苦笑した。

//場面切り替え//

雛 「ごめんなさい、ひっ、ぐずっ、本当にごめんなさい。ひっく」
にとり「よしよし、雛。つらかったな」
私には、雛の懺悔を聞いて。慰めてあげる事しかできない。
自分が出来る事の少なさを感じると共に、それでも雛が私を頼ってくれているのが嬉しかった。
私の胸で泣いている雛の頭の撫でてあげながらゆっくりと言葉を選び
にとり「私の前ではいくらでも泣いていいからな〜」
泣いて少しでも楽になるのならいくらでも泣けばいい。
なんで、雛がこんなつらい目にあわないといけないんだ。
こんなにも優しいのに、厄神だというだけでこんなに辛い思いしなきゃいけないんだろうな。
雛 「なんで、好きになっちゃったんだろう。ぐずっ、好きにならなければ、こんな事にならなかったのに」
にとり「仕方ないよ。好きなものは好きになっちゃったんだからさ」
私にできる事を雛にしてあげよう。
雛は……私の大切な親友だから。雛のために出来る事はしてやりたい。
そう思っても、私に出来る事は少ない。
にとり「雛」
彼女の名前を呼んで思いっきり抱きしめてあげる。
雛 「ぇっ?」
思いっきり抱きしめる。付喪神だから温もりを感じたこともほとんど無いだろう。
にとり「私が、ついてるからな」
だったら、私が付いていよう。
だって、親友だから。
主人公「ひなぁっ!」
その時。私たちに人間の声が響いた。

//場面切り替え//

主人公「あ〜、のん気にしてる余裕なんてなかった」
魔法の森の中にある川辺に着いたと同時に膝がカクリと崩れた。
河川に敷き詰められている岩の上に横になった。
主人公「はぁ〜」
森の中だからだろうか、空気が綺麗で気持ちいい。石も冷たくて火照った体に気持ちよく。川のせせらぎや小さな虫の鳴き声まで聞こえる。
元の世界じゃこんな場所滅多にないもんな〜。都会暮らしだったし。
このまま眠ったら気持ちよさそうだな。
主人公「あ〜ねむい」
まぶたがずっしりと重くなり。体が闇に沈んでいく感じがする。
次第に意識がかすんでくる
魔理沙「お、○○じゃないか」
僕が完全に眠りに落ちてしまいそうな時。魔理沙の声が僕の意識を呼び戻してくれた。
主人公「やぁ、魔理沙」
魔理沙「どうしたんだ? こんな時間に、こんなところで寝たら死ぬぞ?」
笑えない冗談だなと言おうと口が動きかけたのだが
主人公「マジで死ぬかも」
魔理沙「マジか、神社まで送ってやろうか? それくらいなら箒でひとっ飛びだぜ」
そう言って魔理沙が箒を見せてくる。
神社……よりも、僕には行くべき所があるじゃないか。
せっかくここまで来たんだ。諦めて死ぬわけにはいかないよな。
主人公「魔理沙。手を貸してくれ。体に力が入らないんだ」
魔理沙「おうっ、いいぜ」
魔理沙が差し伸べた手をパシンッと掴み。思いっきり引っ張りあげてもらう。
魔理沙「よっと」
主人公「魔理沙、目的地は神社じゃない。このまま真っ直ぐだ」
河川の上流に向かって指を指す。
魔理沙「了解。箒にまたがれ。一気に飛ばすぞ」
魔理沙が先にまたがりその後ろに僕がまたがる。
うわ、体がクラクラするな。下手したら振り落とされそうだ。
魔理沙「私に抱きついちゃえ。思いっきりぎゅっとだ。じゃないと落ちるぞ?」思いっきり抱きついてもいいのだろうか。魔理沙は……女の子だし。
魔理沙「落ちて死にたいのか?」
主人公「いえっ、そんなこと無いです」
こんなところで死んでたまるか。魔理沙の体に思いっきり抱きつく。
女の子独特の甘い香りがしたが、そこに意識を集中してしまったら絶対に落ちる。
今はこの手にだけ意識を集中しよう。
魔理沙「いくぜっ!」
主人公「おうっ!」
僕が返事をした瞬間。ぶわっ! と空気の波が僕を襲った。ヘルメット無しでバイクで飛ばしているような感じだ。
本気で力を抜いたら落ちてしまう。さっきまでの女の子の匂いに意識が〜なんて思っている場合じゃない。
魔理沙「正面に人影が見えるぞ」
正面を魔理沙の後ろから覗き込むと赤と青の影が見えた。
雛とにとりさんか?
主人公「あそこまでいって!」
魔理沙「了解」
箒のスピードが本当に速くて数十秒で近くまでたどり着いた。
30メートルほどの距離のところまで着いたら降りる。
主人公「ありがと、魔理沙」
魔理沙「なんだか知らないけどかんばれよっ、応援してるぜ」
主人公「サンキュ」
足に感覚があるのを確認すると魔理沙とがしっと男らしい握手をして別れる。
二人とも僕に気付いていないみたいだ。
主人公「よしっ、いくか」
両足をパンパン! と叩いて気合を入れ、大きく深呼吸を繰り返す。
そして二人に向かって走り出した。

//場面切り替え//

主人公「ひなぁっ!」
二人との距離が10メートルくらいになった頃に、足を止めず一気に雛の名前を叫ぶ。腹の奥底から。
二人が僕のほうを向いたのがわかった。叫んだときに体力を一気に使ってしまい。走っていた足がガクリと崩れ落ち。左足の膝をつく。
雛 「○○っ!」
そんな僕に雛が駆け寄ってくる。
必死に左足に力を入れて立ち上がろうとする。まるで生まれたての子馬ってこんな感じなんだろうな。プルプル震えやがる。
雛 「なんでっ、なんでこんなところにまで」
雛が僕の体を支えてくれた。
主人公「返事聞き忘れたなぁ、と思って」
僕ばっかり気持ちを伝えるのはずるくない?
雛 「なによ、返事って」
少し拗ねたような顔をしているが、僕が来るまでに泣いていたのだろう。目元が赤くなっている。それに鼻声だ。
主人公「僕は、鍵山雛のことが世界で一番好きだ」
もう一度雛に告白する。さっきよりも丁寧に、勢い任せでは無く、本当に心の奥底から気持ちを伝える。
主人公「雛が……好きです」
もう一度言う。飾り気のある言葉は要らない。僕が気持ちを伝えると雛は顔をうつむかせて。
雛 「…………ょ」
主人公「ん? なんて言ったのか良く聞こえなかったからもう一度言って」
雛 「私も○○が好きなのよっ!」
堪えていた気持ちが溢れたのか、思いっきり飛びついてくる。
もちろん僕に雛を支えるほどの力が残っているわけでもなく、その場に倒れこんでしまう。
主人公「うぉ、いってぇ」
なんとか雛を抱きとめたものの受身を取れず石で背中を強打してしまう。
雛 「あぁっ、ごめんね」
主人公「いや、平気」
横になったまま雛の頭をなでてやる。雛の髪からは花の甘い香りがして僕の鼻腔をくすぐる。
胸いっぱいにその空気を吸って
主人公「やっと、返事してくれたね」
雛 「私だって……ずっとずっと好きだったんだからぁ〜」
僕の胸に顔をうずめる雛が最高に可愛くて、愛おしかった。
にとり「あの〜、私もいるんだけどなぁ……」
雛&主人公 「あっ……」
にとり「なんかお幸せそうなので失礼するぞ〜」
返事も聞かずにチャポンと冬の川に潜るにとりさん。寒くないのかな……。
なんというか、すみませんにとりさん。
雛 「あ、あはは。にとりに悪い事しちゃったな」
主人公「だね。一緒に居たみたいだけど何か話しでもしてたの?」
雛 「そこで、こういうこと聞くか〜?」
頬をぐにぐにとつねられる。雛の顔を見るからに、にとりさんに泣きついてたんだろう。僕自身もそういう経験があるし。
主人公「雛」
名前を呼び。
雛 「なに?」
胸にうずめていた顔を僕のほうへと向ける雛。
主人公「好きだよ。雛」
その雛の唇にそっとキスをする。ほんの一瞬。肌と肌をさわれ合わせるだけの短いキス。
雛 「え? えぇ?」
不意打ちに驚く雛。目を真ん丸くしている。そんな雛が可愛らしくて。もう一度唇を重ねる。
主人公「ん」
雛 「あ、ん〜」
今度は分かったのか目を閉じる。さっきとは違いもっとしっかりと唇を重ねた。しっとりと濡れた唇に甘い花の匂いが鼻腔をくすぐる。
あぁ、キスってこんなにも気持ちいいものなんだ。
この心臓のドキドキが心地いい。
雛 「あっ……」
唇を離すと雛が少し寂しそうな声を上げた。
すかさず唇を奪う。
雛 「ん、んっ」
ついばむようなキスを重ねる。最初のキスのような子供っぽさは無くなっていき、いつの間にか雛の方から唇をせがんできていた。
主人公「ん、ぁ」
これなら、舌でさわれても大丈夫だろうか……。
唇を重ねた瞬間に雛の唇を軽く舌で舐めてみる。
雛 「っ!? な、なに? 今の」
主人公「ちょっと舐めてみた」
雛 「ん〜」 (ちょっと拗ねる感じ)
雛 「んっ、ちゅ、んちゅ」
少しおどけた感じで言った僕の唇に雛の唇が吸い付いてきた。
そのまま、キスに身を任せていると突然口の中にぬるりとしたものが入ってきた。
主人公「んんっ、ちゅ」
突然の事に驚いたが、それが雛の舌だと分かると口の中で舌と舌を絡め合わせる。口の中でくちゅくちゅとした水音が響き渡る。
雛 「ちゅう、ん、あむ、じゅぅ」
雛の舌に唾液を持っていかれる。僕はすかさず雛の口の中へと舌を差し込む。雛の体が一瞬だけビクンと震えたが、すぐに僕へ体を預けてきた。
頭の中がぼぅっとして雛と肌を合わせることしか考えられなくなる。
それくらいに気持ちいいのだ。
主人公「ん、じゅる」
雛の唾液を舌ですくい取り飲み込む。甘い蜜のような味がした。
雛 「ん、じゅる、ちゅう。ん」
お互いに唾液を貪りあう。飲んでも飲んでも唾液が溢れてくる。雛の歯茎を舌でなぞる。
主人公「はぁっ、ん、んちゅう。じゅ」
雛 「んぁ、んぅ、ちゅちゅ、じゅぅ」
息が苦しい。呼吸をしているのか分からなくなる。肺いっぱいに雛の匂いを吸い込み唇を奪い続ける。
雛 「はむ、ん、んんっ」
主人公「くちゅ、ん。ちゅう」
雛 「ちゅ、ぢゅぅ、ちゅう〜。ん、ぷはぁ」
主人公「はぁ、はぁ」
さすがに苦しくなり、唇を離して新鮮な空気を吸い込む。
だけど、その唇が寂しくなる。
雛 「ふふっ、すごかった」
主人公「ははっ、そうだな」
雛 「あれ? あっ……」
主人公「どした?」
雛 「えっと……」
僕の質問に少しだけ戸惑い頬を赤く染めた。
そして
雛 「えっと、○○のアソコが、私の足に……」
主人公「えっ? あぁ、ごめんっ」
思わず謝ってしまう。よくよく考えてみれば、雛は僕の上に乗ってるんだ。それに、あんなキスをしてしまえば自ずと体が反応してしまうのも仕方ないだろう。
雛 「私で……、私のキスで、興奮してくれたの?」
主人公「うん、雛のキス。気持ちよくて、嬉しかった」
雛 「そう、なら。しましょ」
雛は優しい笑顔を浮かべてちゅっと軽く唇にキスをしてくれた。
主人公「い、いいの?」
雛 「うん、私もしたい。私も○○が好きだから」
そう言いながら雛の白くて細い指が僕の頬を伝い、首筋を撫で、シャツのボタンをゆっくりと外される。
雛の魅惑的な表情にごくりと息を飲む。
はやくさわれたい、さわれてもらいたい。自分の鼓動が五月蝿いくらい聞こえる
もうとっくに体は火照っていて、外の気温など感じることも無く、ただ、雛に吸い込まれていく。
シャツのボタンが外されると、僕の首筋に唇をさわれさせ、舌で胸元までなぞっていく。
ゾクリと、快感で身が震えた。舌が胸までたどり着くと片方の手で円を描くようになぞり、舌で乳首を舐め。軽く甘噛みをされる。
主人公「ぅ、あっ」
思わず、声が漏れ
雛 「すごいドキドキしてるね。それに、すっごい気持ちよさそう。もっと声を聞かせて」
正直自分の感じてる声は聞かれたくない。きっとものすごい間抜けな声だろう。でも、雛の舌はそれを許してくれない。
主人公「あぁ、はぁっ」
雛 「んちゅ、れろぉ、ん」
乳首だけでイってしまうのでは無いかと思うほどだ。ズボンの中のペニスが窮屈だと訴えてくる。
それに気付いた雛は左手をズボンへと滑らせた。

//場面切り替え//

雛 「んちゅぅ、焦らしてごめんね。今、楽にしてあげる」
いやらしく唾液の糸を引いて乳首から唇を離す。
そしてズボンのベルトを外してホックも外す。
ズボンを脱がされトランクス一枚の状態となる。
雛 「すごいね、男の人のってこうなるんだ」
感心した様子で見られる。じっと見られると恥ずかしいが今はそれどころではない。
雛の手がトランクスへとかかり、ゆっくりと下げていく。途中ペニスが引っかかったが、なんとか外して開放された。
雛 「……」
雛の視線をものすごく感じる。
雛 「じゃ、じゃあ、さわるね?」
主人公「うん」
覚悟を決めたのか恐る恐ると手を伸ばしてくる。
雛の手がさわれた瞬間ビクンッとペニスが震えた。
雛 「きゃっ」
主人公「ご、ごめん」
雛 「ううん、私で気持ちよくなってくれたんだよね」
主人公「うん、もっとさわれてほしい」
雛 「わかった、もっと私で気持ちよくなって」
もう一度雛の手がペニスにさわれる。
雛 「すごい……熱い。それに、ピクピク震えてる。少し可愛いかも」
可愛い? こんな赤黒くてグロテスクなものが?
そんな僕の表情を読んだのか
雛 「これが○○のなんだって思うといとおしく感じて」
軽くウインクをして、すぐに困惑した表情になった。
雛 「えと……、どうすればいいの?」
主人公「手でわっかを作るようにして握って」
雛 「こう?」
主人公「うん。あとはこう上下に扱いてくれればいいから」
自分の手でジェスチャーをして伝える
雛 「こ、こう……かな」
僕の手にあわせて雛が手を上下に扱く。
ペニスに顔が近づいていて、時折吐息がかかる。
雛 「ん、しょ、ど、どうかな」
たどたどしくも上下に扱き続けてくれる。ただ、触った経験が無いのかイマイチ刺激が足りない。
主人公「もう少し強く握って」
雛 「あんまり強くして痛くない?」
主人公「うん、このままじゃもどかしくて」
雛の柔らかくてすべすべしている手の感さわだけでも十分気持ちいいのだが、このままでは蛇の生殺し状態だ。
雛 「これくらいの強さで大丈夫?」
さっきよりもぎゅっと強めの力で握られる。さっきよりも強く雛の手の感さわを味わえる。
主人公「ん、んく」
自分の手でするよりも全然気持ちいい。自分でコントロールできない分未知の快感が僕の体を支配していく。
体の全ての神経が股間に集中しているみたいだ。喉元まで競りあがってきた声を堪える。
雛 「はぁ、ん、すごい……エッチな匂い」
ペニスに顔を近づけてすんすんと匂いを嗅がれる。
雛 「ん、ちゅっ」
突然亀頭の部分にキスされる。
主人公「え? ちょっ」
雛 「あ、ごめん。ダメだったかな」
主人公「いや、ダメじゃない……けど。むしろすごい気持ちいいけど」
雛 「…………はむ」
先端をぱくりと咥えられる。
主人公「え? ちょっと……えぇ?」
雛 「…………」
主人公「えっと〜」
上目遣いで先端を咥えたままの雛と目が合う。
主人公「もしかして、やり方がわからないとか?」
コクリと頷かれる。その拍子にすぼまった唇が吸い付くような刺激が走る。
主人公「うぁっ」
雛 「ど、どうしたの?」
突然声を上げた僕に驚いたのか口を離す。
主人公「今の……すごい。もっとしてほしいかも」
雛 「今のって?」
無意識にやっていたことなので何のことかわからないのだろう。
主人公「口で舐めたり、吸ったりしてくれると嬉しい」
雛 「咥えなくていいの?」
主人公「咥えるのはもう少ししてからでいいよ」
今咥えられたらすぐにイってしまいそうだ。そんな情けないところを見せたくないし、もっともっと雛の気持ちよさを味わっていたい。
雛 「ん、ちゅ……れろ、んぅ」
軽くキスをして尿道辺りにぬるりと熱い舌がさわれる。
雛 「んぅ……んっ、ちゅう。んくっ」
唾液を飲み込むときに鳴る喉音ですらいやらしく感じてしまう。
熱い瞳が僕を見つめる。その目は気持ち? と聞いているように見えた。
主人公「んっ、はぁ。雛。気持ちいいよ」
雛の頭撫でてあげる。
雛 「んんぅ、……ちゅちゅちゅぅ」
猫のように目を細めて何度もキスを繰り返してくれる。
どうやら嬉しかったようだ。嬉しそうなので頭を撫で続けてあげる事にした。サラサラとした髪が指の間を通り抜けていく。
気を抜いたらイってしまいそうなので丁度良く注意を逸らせそうだ。
雛 「じゅぅ、れろぉ」
口の中に唾液をためて亀頭に垂らし、それを舌で塗りたくる。
雛 「れろれろぉ、ん〜ちゅ」
根元に垂れてきた唾液を舌で舐め上げていく。
主人公「はぁっ、うぅ、ぁ」
そのときに裏筋を舐められ体がビクンと跳ね、イってしまいそうになる。
尻に力を入れて射精感を堪える。
雛 「なんか、べとべとしたの出てきたよ」
堪えた拍子に我慢汁が出てきたらしく、雛が指で伸ばして遊ぶ。
主人公「それは、我慢汁って言うのでイきそうなときに出てくるの」
雛 「我慢してるの?」
主人公「うん」
雛 「何で? 私じゃ……物足りないのかな? いいんだよ、出してくれて」そう言って滲み出る我慢汁を舐め取る。
主人公「だって……もっと雛に気持ちよくしてもらいたいから」
雛 「ふふっ、なら……もっと気持ちよくしてあげるね。はむっ、じゅる……んっ、ちゅ」
突然亀頭が熱湯のような温かさに包まれた。ペニスを咥え込まれたのだ。
口の中の唾液が絡みつき、舌が尿道を左右になぞる。
雛 「んぢゅ、じゅぶ、れろれろ。ん、ちゅう……んぐっ」
尿道を吸われ、喉が鳴る。
主人公「あぁっ、んっ、あぁ……」
雛 「○○の……おいしい。ん、ちゅう。それに……ん。すごいエッチな匂い」
主人公「はぁ、はぁ。雛ぁ」
雛 「そんな切ない顔しないで。気持ちよくてあげるからね」
口を離している間でも手でペニスを扱き続けてくれる。唾液と我慢汁が潤滑油の代わりになって滑りが良くなっている。
雛 「ん、あむぅ……はむ、……んぐぅ」
包み込むようにして先端を咥えられ、ゆっくりの奥まで飲み込んでいく。
雛 「んっ、んぐ……んふっ! こほっ!」
亀頭が喉奥まで行ったときに雛がむせた。
主人公「っ、だ、大丈夫?」
苦しそうにしながらも、決して口から離そうとしない。
主人公「そんな、無理しなくてもいいよ。十分気持ちいいから」
瞳に涙を溜めて
雛 「ん、ごめんね。もうちょっとがんばるね」
咥えながらも呼吸を整えて。
雛 「んじゅ、じゅう、はむ、れろ……じゅぅぅ」
カリの部分を舌で撫で回される。
主人公「う、うあぁ」
目の前がチカチカする。頭の中が真っ白になる。目の前の快感以外考えられない。
いつの間にか唇で上下運動をされる。口の中では舌で亀頭部分を撫でられる。
雛 「はぁはぁ、あむぅ……んむ。ちゅぷ、ちゅう、じゅう、ちゅ……ん。んくっ」
口元から垂れてくる唾液が垂れてくる。それを気にせずに唇と舌で行為を続けてくれる。
もう限界がどんどんと近づいてくる。無意識の内に腰が浮く。
ペニスが痙攣をしているのが分かった。
雛 「んちゅぷ、はぁ、ん。もうイきそうなの」
主人公「うん……」
もう、我慢の限界が近いのが分かる。
雛 「じゃあ、いくね。はむ、んちゅ……じゅる、じゅぷじゅぷ」
ラストスパートと言わんばかりに音を立ててペニスを吸ったり舐めたりされる。主人公「んくぅっ、んぁ、はぁ」
雛 「ちゅぷ、れろ……、○○女の子みたいで可愛い。じゅうぅ。私も……エッチな気分になってきちゃう」
熱い息を吐きながらもペニスを離さない雛。
雛 「ちゅ……ちゅぷ、んんぅ、あっ。あぁ、んく……じゅ」
唇と手の両方でペニスを扱かれる。
我慢汁がドクドクと雛の口の中に注がれているのだろう。そのせいか雛の口元からぽたぽたと唾液が滴り落ちる。
雛 「ぁむ、んちゅ。ちゅっちゅ。れろ……じゅ〜。○○ぅ。出して……ちゅ、顔でもお口にでもいいよ」
主人公「はぁ、んくっ、い、イくよ。雛」

//選択肢

//1、中に出すの場合

雛 「じゅ、じゅる。じゅる……じゅうううぅ」
雛が大きくペニスを吸い上げた瞬間にペニスが大きく振るえて―――
主人公「っく、あぁぁぁぁぁっ!」
雛の口の中で欲望の塊を吐き出す。
雛 「んっ、んんっ。んふぅ〜っ!」
ドクンドクンととめどなく精液が注ぎ込まれていく。
体の奥底からすぅっと力が抜けていく。
その心地よさで背中がぶるりと震えた。
雛 「ん、んぐっ……んぐっ。ん」
ごくりと喉を鳴らして精液を飲み込んでいく。飲みづらいのか頬を膨らましてゆっくりと飲み干す。
雛 「けほっ、ごほっごほっ」
が、盛大にむせて口の端から精液が零れ落ちる。
主人公「って、雛。無理して飲まなくていいから」
慌てて雛を制すると
雛 「ん、ちゅ。でも……これが○○の味だから。じゅう」
尿道の中に残っている精液を吸いだしてくれる。
主人公「で、でもぉ、まずいでしょ?」
思わず声が裏返る。
雛 「確かに美味しくないけど気付いた事があるの?」
主人公「気付いた事?」
雛 「うん、○○の精液に私の……厄が入っていたの」
主人公「はい?」
雛 「だから、ひょっとしたら大丈夫かも。体の調子が良くなったりしてない?」
元々苦痛を快感というオブラートで包んでいたようなものだった。
が、言われてみれば体が少し軽くなったような気がする……。
雛 「もっとしたら……良くなるかな」
雛の手には既に大きくなった僕のペニスが握られていて、しかもその手はゆっくりと上下に動かされている。
主人公「うん、そうかも」
僕の視線は既に雛の胸元へと行っていて。
雛 「じゃあ、しよ」
主人公「うん」

//場面切り替え//

主人公「痛くない?」
雛 「うん、大丈夫」
ゆっくりと雛を横たえる。雛は女の子だしごつごつとした河川の石の上じゃ気が引けてしまう。
雛 「大丈夫だから……きて」
そこまで言われたら引くわけにもいかない。
主人公「わかった。触ってもいい?」
雛 「うん」
赤いドレスのような服の上からそっと胸をさわれてみる。
雛 「ん……」
大きすぎず小さすぎず。手のひらに収まる丁度良い大きさだ。
服の素材が良いのかサラサラとしたさわり心地で気持ちよく、さわさわと触ってしまう。
雛 「ん、ふっ……。もっと強く触っても……いいよ」
主人公「うん」
手に少し力を入れてみる。服の上からでもふにふにと僕の手の中で形をかえていく。
雛 「あ……ん、ふぁ」
僕の手の動きに合わせて声をあげる雛の声が可愛くて手の動きが止まらない。
とろんと雛の目がとろけてくる。
雛 「○○ぅ」
切なそうに僕の名前を呼ぶ。そんな風にされたら理性が保てなくなってしまう。主人公「直接触っても良い?」
雛 「うん、もっと触ってほしい」
僕が触りやすいように雛が服の胸元を少しはだけてくれる。
ドレスからこぼれ出てきたのは程よい大きさの乳房。そのなかでピンッと自己主張している乳首。
主人公「ごくり……」
雛 「あの……あんまりじっと見られると恥ずかしいんだけどぉ」
主人公「ご、ごめん。さ、触ってもいいんだよね」
雛 「うん……いいよ。○○じゃないとイヤ」
雛から許しを得た僕はゆっくりと手を伸ばしていく。
本当に触っていいんだよな。僕なんかが……。
もう一度喉を鳴らして雛の胸を包むように触れる。
主人公「うぁ、すごい柔らかい……」
漏れてしまった言葉に
雛 「硬かったら恐いわよ」
雛がツッコミをいれる。
主人公「それもそうだね。でも、服の上からでも柔らかかったのに、こんなに柔らかいなんて」
少し手に力を入れる。しっとりと濡れた汗に指に吸い付いてくるかのような肌理の細かい肌。
ましゅまろや絹のようなと良く例えられているが、そのどれとも当てはまっているようで当てはまっていない。
雛 「ん、ぁん。さっきよりも触り方がえっちだよぉ」
それに雛も緊張しているのか、ドクンドクンと鼓動が手に伝わる。その鼓動が心地よく抱きついて眠ってしまいたくなる。
が、今は自分の愚息を静めなきゃ眠れそうも無い。
主人公「雛……、ん、ちゅ」
雛 「ちゅ、ん、じゅぅ」
興奮を高めるために雛へ口づけをする……が。
主人公「……自分の精液の味がする」
口の中に不快感が広がる。なんともいえぬ味と匂い。雛の唇のやわらかさだけが救いだ……。
雛 「私は○○の味だから平気だかけど……お世辞にも美味しいとはいえないよね」
主人公「全くだ。というか自分の精液なんて一生味わいたくない」
雛 「あはは……」
そんな下らない会話をしていたら最初の緊張なんてすっかり飛んでいってしまった。
主人公「ごめん雛。そろそろいい……かな?」
雛 「うん……いいよ」
雛のスカートへと視線を移し、スカートの裾をたくし上げる。
スカートの中からは程よい肉付きの太もも。下着は腰の部分で結んで止めるタイプでいわゆる紐パンだ。
ショーツのクロッチ部分に指をあてがうと、しっとりとした感覚がした。
主人公「雛……これ」
雛 「うん。○○のを舐めてたら感じてきちゃって」
主人公「そっか」
その言葉を聞いた瞬間胸が熱くなった。クロッチ部分のワレメを指でなぞり上げる。
雛 「ふあ……ん。そん……な。さわったら……○○の指、よごれちゃう」
主人公「そんなこと言ったら雛は僕のを舐めてくれたんだよ」
雛 「だって……そ、それは、○○のだから」
主人公「それなら僕は雛のだから大丈夫」
ショーツの湿り気が強くなってくる。じんわりとショーツに愛液が染み込む。
主人公「このままだと下着が汚れちゃうから……」
雛 「うん、脱がして」
無言で頷き左右の紐に指をかける。この紐を引っ張れば雛のアソコが露になってしまう。
ゆっくりと自分を焦らすように紐をひっぱる。
そして紐が完全に解け、ゆっくりとショーツをずらすととろぉっとした愛液がつぅっと糸を引いた。
雛 「恥ずかしいから……あんまり見ないで」
主人公「うん」
生返事をするだけで視線は雛のアソコに釘付けだ。濡れるなんて生易しいものではない量の愛液が溢れ、薄い陰毛をしっとりと濡らしていた。
アソコへ指を伸ばす。くちゅりと指に愛液が指に絡みつく。
雛 「あぁぁ……ん。んく」
主人公「雛。可愛い」
指で雛のアソコを愛撫しながら雛の胸へ顔を埋める。
雛 「んっ、もう。あ、甘えんぼさんなんだからぁ」
赤ちゃんを抱きしめるように僕を両手で包み込んでくれる。
こんな赤ちゃんえっちな居ないけどね。
雛 「はぁ、んぅっ、はぁはぁ。○○の指……いやらしい」
主人公「そりゃ、いやらしくしてるから。ん、れろ」
顔を上げてピンッと上を向いている乳首を舌で舐めあげる。
雛 「ひゃぅっ!」
可愛い嬌声をあげる。
胸ばかりではなく、指の愛撫も続けていく。僕の手は雛の愛液でべっとりと濡れてしまっている。
そろそろ指くらい入るだろうか。今までワレメをなぞっていただけの指に少し力を込める。
コインの入れの溝のような狭い膣に指を沈める。
雛 「ん、んんぅ」
ぶるりと雛の体が震えた。それと同時にすんなりと指が第二関節まで受け入れられた。
温かい膣内にやさしく包まれ、ねっとりとした愛液に包まれる。
雛 「ん、ふぅ……中に、○○の指が入ってる……」
うっとりとした表情で呟いた。雛が声を上げるたびに膣が指をきゅうきゅうと締め付けてくる。
指一本でここまで締め付けられるのなら、ペニスを入れたらどうなってしまうのだろう。
ゆっくりと指を動かしていく。
雛 「んっ……ふぅ。はぁ、んぐ。あぁっ」
雛の感じている顔を見るたびにたまらない気持ちになってくる。
主人公「雛……。もう、我慢できないかも……」
ペニスがギチギチと硬くなって痛くてたまらない。気を抜いたら雛を無理矢理犯してしまいそうなほどだ。
雛 「うん、来て……」
膣の中から指を抜いく。べっとりと愛液の染み付いた指をどうするか悩んだが
ぺろりと舐めてみる。
雛 「ちょ、ちょっと。そんなの汚いから舐めないでよ」
主人公「ん〜、雛だって僕の飲んでくれたじゃん」
雛の愛液の味は正直よく分からなかった……。若干酸味を感じたくらいで自分の精液ほど不味さは感じなく。更に僕の興奮を高めた。
僕は自分のペニスを掴み膣口へとあてがう。
主人公「大丈夫?」
雛 「うん、遠慮しなくて……いいから。○○の好きなようにして」
そんなこといわれて引き下がる男がどこにいるだろうか。
居るわけがない。
ペニスの先端が温かくぬるぬるした愛液に包まれる。
主人公「す〜は〜、す〜は〜」
深呼吸をして一気に押し込む。ペニスが陰唇を分け、膣口が目一杯に開いて亀頭部分を咥え込む。
雛 「いッ!」
雛の顔が苦痛に歪む。
主人公「大丈夫がっ?」
腰の動きを止めようとするが
雛 「だ、だいじょう……ぶ。だか……ら。いっきに、おく……まで」
瞳に涙を溜めながらも僕の手を掴み苦痛に耐える。爪が食い込むが雛の痛みに比べればどうってことでもない。
主人公「っく、いくぞ……」
更に奥まで腰を突き入れる。
ぷつんという何かを破ったような感触と共にペニスが根元までくわえ込まれた。雛 「ん、んん〜〜〜〜〜〜〜っ!」
雛の苦痛の声と共に破瓜の血が流れてくる。
雛 「はぁはぁ、ちゃんと……入ったの?」
主人公「うん、入ったよ」
雛 「はぁ、ん。私の……中。気持ちいい?」
主人公「うん、あったかくて。絡み付いてくる」
現にギチギチと咥え込まれ、少しでも気を抜いたらすぐにでも射精してしまいそうだ。
雛 「動いても……いいよ。私のことは気にしなくていいから……ね?」
主人公「嫌だ。痛そうな雛を放って自分だけ気持ちよくなろうなんて思わないよ」
雛の痛みを和らげる事は出来ないが、頭を撫でて言葉をかけてあげることくらいなら出来る。
主人公「雛、一緒に気持ちよくなろうな」
本音を言えば雛を無茶苦茶に犯してやりたい。自分が思うがままに動いて、勝手に果ててしまいたい。
でも、そんなことをしたら後悔するのは目に見えている。
それに雛にもちゃんと気持ちよくなってほしいというのも本心だ。
動かなくても、膣のうごめきだけでも十分気持ちいい。
雛 「ん、はぁはぁ……すごいね。お腹の中が一杯だよ。○○……大好きだよ」
雛 「あのときに言ってあげれなくて……んくっ、ごめん……ね」
主人公「ううん、大丈夫だよ」
痛みに耐えているのは雛のほうだというのに、目頭が熱くなる。これじゃあ僕のほうが痛いみたいじゃないか。
雛 「私……今すっごい幸せだよ」
主人公「うん、僕も幸せだよ」
本当に可愛い笑顔をして。体の一部が引きちぎれるほどの痛みだぞ。男なら耐え切れないような、そんな愛の証明だ。
それなのに、こんなにも可愛い笑顔をして。
主人公「あぁ、本当に可愛いな雛は」
そして愛おしい。雛の髪に口づけをする。雛の髪からは花のような香りがした。雛 「○○……泣いてるの?」
主人公「あぁ、嬉し涙かな」
雛 「ははっ、なら私と一緒だね」
雛の瞳に溜めている涙は苦痛の涙だけでなく嬉し涙と言い出すのだ。
雛 「もう大丈夫だから、私で気持ちよくなって」
主人公「本当に大丈夫か?」
血が目に見えている以上痛そうに思えて仕方がない。
雛 「まだ少し痛いけど大丈夫。それに○○のピクピクと中で震えてるよ? 本当は我慢してるでしょ?」
動いてないとはいえ雛の中は気持ちよくて。ペニスははち切れんばかりに大きくなっていた。この様子だとすぐに果ててしまうだろう。
主人公「うん……じゃあ動くよ」
あまり激しくないようにゆっくりと腰を引く。
主人公「っ……」
雛 「んっ」
腰を引いていくとペニスを離さないようにと膣が吸い付いてくる。カリ首も中のヒダヒダが絡み付いてきて脳が痺れる。
主人公「雛の中……熱くてとけそうだよ。それにすごい吸い付いてくる」
雛 「んっ、あっ……ふあぁぁ。んんぅ。んはぁ……んく」
まだ痛みが抜けていないのか時折苦痛に顔を歪ませるが、その表情は僕が動きを止める事を望んでいない。
主人公「んく、はぁはぁ……雛。雛」
名前を呼びながら腰を動かす。ゆっくりと大きなストロークで。
雛 「はっ、はぁ。き、きもちっ……いい?」
主人公「うん。気を抜いたらすぐに……でそう」
雛 「うんっ。うんっ。いいよ……はぁはぁ、んんっ、いつでも。好きなときに」
主人公「そんなに締め付けられたら……でちゃう」
雛 「う、うれしいよぉ。んんぅ」
何度往復しても雛が僕に絡み付いて離してくれない。挿入というよりも裂いているような……熱いゼリーの中に入れているような感覚だ。
脳が痺れてきて頭の中が真っ白になってくる。
主人公「はぁ……はぁ。雛……もう」
雛 「で、でちゃうの……はぁあ、んぅ」
主人公「少し早くしてもいい?」
雛 「うん……私も気持ちよくなってきたから激しくしていいか、一緒に……イこっ?」
その言葉を合図にして腰のピストン運動を激しくする。
雛 「あっく……あぁぁん……うぁっ。んっ、んっんぁ」
雛の手が僕の腕を強く掴む。そんな雛に口づけをしながらピストン運動を続ける。
主人公「んっ、ちゅ。ちゅう。じゅぅ」
雛 「はむ、くちゅ。じゅ。ちゅ……ちゅ」
雛の喘ぎ声が口の中で漏れる。二人の唾液の音と、ピストンの水音がいやらしく響き渡る。
雛 「んふぁぁ、ふぅん。ちゅう」
主人公「も、もう……射精る」
雛 「うん。いいよ。私も……もうイっちゃう。一緒に、一緒に」
主人公「うん、雛」
雛 「だしてっ、だしてっ、だしてっ! ○○!」
主人公「っく、ふぁ、んっんっ」
いつの間にか腰の動きが小刻みになっていて、雛の奥をコツコツとつつく。そのたびに雛が僕のを吸い出そうとして―――
主人公「っく、う、うぁぁぁぁぁっ!」
雛 「ん、ふ、ふあぁぁぁぁあっ!」
雛の奥底にペニスを突き刺し腰に入れていた力を一気に開放する。
雛に包まれたまま熱いものを吐き出す。
雛 「ん……中に……。熱いのが……はぁはぁ。いっぱい……」
主人公「うぅっ! くぅ、はぁはぁ」
背筋がぶるぶると震える。
雛 「んあぁぁぁっ、……はぁ、はぁ……」
主人公「んっ、ふぅ……」
ペニスを引き抜くと、ドロリと雛の中から精液と愛液の混じったものが溢れ出した。
雛 「あ、あぁぁ。溢れちゃってる……」
主人公「本当はずっとこのままで居たいけどさすがに寒いか」
よくよく考えれば冬近いのに外でこんな事して風邪引きそうだな。
雛 「うん。今日は私の家に泊まっていかない?」
主人公「いいの?」
雛 「うん、多分厄も大分出してるから体も調子よくなっていると思うし……。○○がもっとしたいなら私はシテあげるから」
確かにさっきまでの体が嘘みたいに軽くなっている。頭痛も無くなっている。
主人公「そうだな。体も冷えてきたし。今日は一緒に寝ようか」
雛 「うんっ♪」
体を離してもまだ体に雛の温もりが残っている。
このまま神社に帰ってもきっと雛の温もりが恋しくなってしまうだろう。

//場面切り替え//

翌朝
結局昨晩はあの後も2発ほどしてしまい。体はすっかり元通りになった。
どうやら適度にすれば……厄を出すことが出来るらしい。
これで、雛と一緒に居られるのか。
晴れ渡った気分で神社への帰り道を歩いていく。隣には雛がいる。
神社が見えてきて境内を潜ると早苗さんがいつもと同じように神社を掃除していた。
早苗 「あ、おかえりなさい〜」
主人公「ただいま〜」
早苗 「お体のほうは……大丈夫ですか?」
雛の方をチラチラと見ながら聞いてくる。
主人公「なんというか……解決方法を見つけてさ。僕限定の方法だけど」
早苗 「○○さん限定の方法?」
雛 「あまり深くは聞かないでくれると嬉しいです」
早苗 「え、あ……はい。でも……もう○○さんは大丈夫ってことですよね」
主人公「うん。心配かけてごめんね」
早苗 「いえ、無事ならよかったです」
箒を地面につけて楽な姿勢でふぅ、と安堵の息をつく早苗さん。
昨晩は僕を心配していてくれたのか若干目元にくまができていた。
諏訪子「○○〜〜〜〜〜〜っ!」
遠くから僕を呼ぶ声が聞こえた。声のほうを向くと諏訪子さんがすごい勢いで走ってきていて―――
諏訪子「おかえりっ!」
飛びついてきた。諏訪子さんに飛びつかれるのも久しぶりだ。
主人公「よっと」
久しぶりの感覚に少し戸惑いつつも、今までと同じように抱っこするようにキャッチする。
諏訪子「えへへ〜。元気になったんだね」
主人公「はい、おかげさまで」
まるで小さな子供のように頬ずりしてくる。帽子の目と目が合って少し恐い……。
諏訪子「でも……、いつ同じ状況になるか分からないね。雛ちゃんと一緒に居る限り」
その言葉に、空気がとまる。
……そうなのだ。雛にシテもらえば僕自身の厄を払えるとはいえ、雛と一緒に居る限り不幸になり続ける。
それでも、雛と一緒に入れれば幸せなんだ。一緒に居られない不幸よりも一緒に居られる幸福を選びたい。
雛 「あ……あの……」
諏訪子「雛ちゃん。少し待っててね〜」
雛が何かを言おうとしていたのを遮り、僕の胸から降りて駆け足で家に戻っていく。
『あの……』の続きを聞きたくなかった僕は
主人公「諏訪子さんどうしたんでしょうね」
早苗 「ん〜、おやつを取りに行ったとか……でしょうか」
さっきの空気を切り替えるべく話を逸らす。
早苗さんと二人で話をしている間、雛は地面に視線を向けて言葉を発さなかった。
諏訪子「おっまったせ〜!」
再び僕の元へ駆け寄り飛び乗ってくる。
小さな子供みたいなもので、飛び乗ってきてもさほど重くない。
諏訪子「○○〜。これ」
手に握っていた何かを僕の首へと掛ける。
主人公「なんですか? これ」
首に掛けられたネックレスを見ると、丸い石が一つだけついているシンプルなものだった。
石の大きさはビー玉くらいで、色は黒いのだが、少し透明感がある。じっと見ていると何か吸い取られてしまいそうだ。
諏訪子「これはスモーキークウォーツっていう石で、魔を吸い取ってくれる石だよ」
諏訪子「それに私の力を込めておいたから雛ちゃんの集める厄程度ならへっちゃらだよ」
そう言って雛に微笑みかける。
雛 「え……」
諏訪子「○○もごめんね。人に憑いた厄は払えないけど、厄除けくらいなら私でもできるから。なんてったって祟り神様だからね!」
下を向いていた雛が顔を上げて
雛 「諏訪子様、ありがとうございます!」
僕の手の中に居る小さな神様に深々と礼をした。
諏訪子「謝らなくてもいいのに」
諏訪子さんは笑顔を崩さずに
諏訪子「ここは幻想郷。どんな神様だって助け合って、仲良くしないと。ねっ?」
そんなことを言った。
雛 「はい」
諏訪子「だから、雛ちゃんも。○○だって、今じゃこの幻想郷の一員なんだから。幸せになろ?」
雛 「はい……。はい」
僕は言葉が出なかった。諏訪子さんがこんな事を考えているなんて。
諏訪子「私も神奈子とは喧嘩ばかりしてたからね〜。幻想郷に来て良かったって思ってるよ」
主人公「僕も……幸せです。この幻想郷に来て、早苗さんに諏訪子さん。神奈子さんに霊夢さん。それに魔理沙だって」
主人公「それに……雛に出会えて。本当に幸せです」
そっか、みんなが幸せになれるから幻想郷か……。
そうだよね。だって、僕がここで会った人たちはみんな生き生きしていて元居た世界の人たちとは比べ物にならないくらいにいい笑顔をしてる。
早苗 「私も……幻想郷に来て後悔してませんよ」
ぽつりと早苗さんが言葉を漏らした。
諏訪子「そっかぁ、実は私も神奈子も心配してたんだよ。神奈子なんて私恨まれてないかな〜とか言ってたよ」
早苗 「神奈子様ったら」
口ではそう言いつつも少し嬉しそうにして
早苗 「今日はごちそうにしましょうか」
諏訪子「わ〜い。早苗大好き〜」
僕から飛び降りて早苗さんに飛びつく。
主人公「じゃあ、僕も手伝おうかな」
雛 「○○って料理できるの?」
主人公「あれ? 言ってなかった? あんまり上手じゃないけどね」
不味くは無いとは思うけど自分で作る料理よりはやっぱり早苗さんの料理のほうが美味しく感じてしまう。
諏訪子「○○の料理もおいしいよ〜」
すかさずフォローを入れる諏訪子さん。
雛 「私も食べてみたいなぁ」
主人公「今度作ろうか?」
雛 「いいの?」
主人公「もちろん」
僕らのやり取りを聞いていたのか早苗さんが
早苗 「そんなこと言わずに今日は雛さんも一緒にお夕飯どうですか?」
諏訪子「いいね〜。賛成」
雛の返事を聞かずに早苗さんと諏訪子さんが家の方へと歩き出す。
まだ戸惑っている雛に向かって
主人公「よし、久しぶりに料理つくるかな〜。行こうか、雛」
雛に向かって手を差し出す。
僕の手と顔を何度か見直して
雛 「うんっ♪」
そっとその手を握られた。
まだ太陽は高い位置にある。今から夕飯の準備か、きっとものすごいご馳走が並ぶんだろうな〜。
隣を歩く雛の横顔を見る。
雛と目が合う。
微笑み合いながら歩く。
さて、咲かせようか。雛の笑顔の花を―――。
ここは幻想郷。たくさんの神様や妖怪が種族を関係なく暮らしている世界。
みんなが幸せにを手にできる場所。
これからも僕はここで暮らしていくだろう。
みんなの笑顔を見たいから。そうして僕も笑顔になれるから。
僕の大切な人の笑顔を見るために―――。


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